2.3 ソフトウェア

2.3.1 ソフトウェアのインストールと削除

ご使用のマシン上へのソフトウェアのインストール、アンインストール、および更新を行うには、[ソフトウェアの管理]を使用します。これにより、図 2.2. 「YaST パッケージマネージャ」に表示されているように、パッケージマネージャダイアログが開きます。

図 2.2 YaST パッケージマネージャ

YaST パッケージマネージャ

SUSE Linuxでは、ソフトウェアはRPMパッケージの形で用意されています。通常、パッケージにはプログラムに必要なものがすべて含まれています。つまりプログラム自身、設定ファイル、およびマニュアルが含まれています。個々のパッケージのリストが、個々のパッケージウィンドウの右側に表示されます。このリストの内容は現在選択されているフィルタにより決定されます。たとえば、[選択]フィルタが選択されている場合、個々のパッケージウィンドウは現在選択されているすべてのパッケージを表示します。

パッケージマネージャでは、各パッケージは、パッケージで実行する事柄を決定するステータスを持ちます。ステータスには、「インストール」や「削除」などがあります。このステータスは行の先頭にあるステータスボックス内に記号で表示されます。項目を右クリックしたときに表示されるメニューから、該当のステータスをクリックまたは選択することにより、ステータスを変更できます。状況によっては、いくつかの潜在的なステータスフラグを選択できません。たとえば、まだインストールしていないパッケージに、「削除」フラグを設定することはできません。使用可能なステータスフラグを表示するには、[ヘルプ]+[シンボル]の順に選択します。

個々のパッケージウィンドウのさまざまなパッケージに使用されるフォントカラーは、追加の情報を提供します。インストールメディア上にあるより新しいバージョンが使用できるインストール済みのパッケージは、青で表示されます。インストールメディア上にあるパッケージのバージョン番号がインストール済みのパッケージよりも新しい場合、赤で表示されます。ただし、パッケージのバージョン番号は、新しいバージョン番号が大きくなるとは限らないため、バージョン情報は正しくない可能性がありますが、問題を引き起こすパッケージを示すには十分なはずです。必要ならば、バージョン番号をチェックします。

[Tip]すべてのインストールされたパッケージのリスト

すべてのインストールされたパッケージのリストを表示するには、[インストールソース]フィルタを選択し、[Secondary Filters (セカンダリフィルタ)]から[インストール概要]を選択し、チェックボックスから[Keep]以外のすべてのチェックをはずします。

通常、個々のパッケージウィンドウのパッケージステータスは変更できます。ただし、変更したパッケージは検索条件に当てはまらなくなる可能性があります。そのようなパッケージをリストから削除するには、[リストの更新]を使用してリストを更新します。

2.3.1.1 インストールするパッケージ

パッケージをインストールするには、インストールするパッケージを選択し、[承認]をクリックします。選択されたパッケージには、[インストール]ステータスアイコンであるチェックマークが表示されるはずです。パッケージマネージャは自動的に依存関係をチェックし、他に必要なパッケージがあれば選択します(依存関係の解決)。[承認]をクリックする前にインストールに必要な他のパッケージを表示するには、メインメニューから[エクストラ]+[自動パッケージ変更を表示する]の順に選択します。パッケージをインストールした後は、[Install More (さらにインストールする)]をクリックしてパッケージマネージャの使用を続行するか、[完了]をクリックしてそれを終了します。

パッケージマネージャはインストール用にあらかじめ選択されたグループを提供します。個々のパッケージの代わりにグループ全体を選択することもできます。これらのグループを表示するには、左のフレームの[フィルタ]を使用します。

[Tip]すべての利用可能はパッケージのリスト

インストールメディアにあるすべてのパッケージを表示するには、[パッケージグループ]フィルタを使用して、ツリーの最下部にある[zzzすべて]を選択します。SUSE Linuxには多くのパッケージが含まれるので、長いリストを表示するには時間がかかる可能性があります。

[選択]フィルタは、マルチメディアやオフィスアプリケーションなどのアプリケーションの目的に従って、プログラムパッケージをグループ化します。[選択]フィルタのさまざまなグループがインストールされたパッケージとともにリストされています。この選択をインストールまたはアンインストールするには、行の先頭にあるステータスボックスをクリックします。選択項目を右クリックして直接ステータスを選択すると、コンテキストメニューを使用できます。現在の選択に含まれるパッケージが表示さている右側の個々のパッケージ概要から、個々のパッケージを選択または選択解除します。

プログラムのユーザインターフェース用に翻訳されたテキスト、ドキュメント、フォントなど、言語固有のパッケージを見つけるには、[言語]フィルタを使用します。このフィルタでは、SUSE Linuxによりサポートされるすべての言語のリストが表示されます。これらのうちの1つを選択すると、右側のフレームに、選択した言語で使用可能なすべてのパッケージが表示されます。これらの中で、現在のソフトウェア選択にあてはまるすべてのパッケージに、自動的にインストール用のタグが付けられます。

[Note]注意

言語が指定されたパッケージは他のパッケージに依存するため、パッケージマネージャはインストールに追加のパッケージを選択する場合があります。

2.3.1.2 ソースパッケージのインストール

プログラム用のソースファイルを含むパッケージが通常利用可能です。ソースファイルはプログラムを実行するためには必要ありませんが、プログラムのカスタムバージョンをコンパイルするには、ソースをインストールします。

選択されたプログラム用にソースをインストールするには、[Source (ソース)]列にあるチェックボックスを有効にします。チェックボックスが表示されない場合は、インストールソースにパッケージのソースが含まれていません。

2.3.1.3 パッケージ選択の保存

複数のコンピュータ上に同じパッケージをインストールしたい場合は、設定をファイルに保存し、他のシステムに使用できます。パッケージ選択を保存するには、メニューから[ファイル]+[エクスポート]の順に選択します。準備した選択をインポートするには、[ファイル]+[インポート]を使用します。

2.3.1.4 パッケージの削除

パッケージを削除するには、削除するパッケージに正しいステータスを割り当て、[承認]をクリックします。選択されたパッケージには、[削除]ステータスが表示されるはずです。他のインストール済みのパッケージで必要とされるパッケージが削除としてマーク付けされた場合、パッケージマネージャは警告メッセージと、詳細な情報および代替の解決策を表示します。

2.3.1.5 パッケージの再インストール

パッケージ内に破損したファイルを見つけた場合、またはインストールメディアからオリジナルバージョンのパッケージを再インストールしたい場合は、パッケージを再インストールします。パッケージを再インストールするには、再インストールするパッケージを選択し、[承認]をクリックします。選択されたパッケージには、[更新]ステータスが表示されるはずです。他のインストール済みのパッケージとの依存関係の問題が発生した場合、パッケージマネージャは警告メッセージと、詳細な情報および代替の解決策を表示します。

2.3.1.6 パッケージ、アプリケーション、およびファイルの検索

特定のパッケージを検索するには、[検索]フィルタを使用します。検索文字列を入力し、[検索]をクリックします。さまざまな検索条件を指定することで、少数、さらには1つのパッケージのみ表示させるように検索を絞ることができます。[Search Mode (検索モード)]でワイルドカードおよび正規表現を使用することで、特別な検索パターンを定義することができます。

[Tip]クイックサーチ

[検索]フィルタに加えて、パッケージマネージャのリストすべてにクイックサーチ機能があります。1文字入力すると、入力した文字で始まる、リスト内の最初のパッケージにカーソルが移動します。カーソルはリスト内になければなりません(リストをクリックする)。

パッケージを名前で検索するには、[名前]を選択し、検索フィールドに検索するパッケージの名前を入力し、[検索]をクリックします。パッケージを説明内テキストで検索するには、 [Summary (概要)]および[Descriptions (説明)]を選択し、検索文字列を入力して、[検索]をクリックします。

特定のファイルを含むパッケージを検索するには、ファイル名を入力し、[Provides]を選択し、[検索]をクリックします。

特定のパッケージに依存するすべてのパッケージを検索するには、[Requires]を選択し、パッケージ名を入力し、[検索]をクリックします。

SUSE Linuxのパッケージ構成について詳しい場合は、[パッケージグループ]フィルタを使用して題名でパッケージを検索できます。このフィルタはプログラムパッケージを対象ごとにソートします。対象には、左側のツリー構造にある、アプリケーション、開発、およびハードウェアなどがあります。ブランチを展開するほど選択項目は特定化されます。これにより、個々のパッケージウィンドウに表示されるパッケージが少なくなります。

2.3.1.7 インストール概要

インストール、更新、または削除するパッケージを選択した後に、[インストール概要].を使用してインストール概要を表示します。これにより、[了解]をクリックした場合にパッケージが受ける影響が表示されます。左側のチェックボックスを使用してパッケージをフィルタし、個々のパッケージウィンドウを表示します。たとえば、どのパッケージが既にインストールされているかを確認するには、[保持]を除くすべてのチェックボックスを無効にします。

通常、個々のパッケージウィンドウのパッケージステータスは変更できます。ただし、変更したパッケージは検索条件に当てはまらなくなる可能性があります。そのようなパッケージをリストから削除するには、[リストの更新]を使用してリストを更新します。

2.3.1.8 パッケージに関する情報

右下のフレーム内にあるタブを使用して、選択されたパッケージについての情報を取得します。パッケージの他のバージョンが利用可能な場合は、両方のバージョンの情報が取得可能です。

選択されたパッケージの説明を表示する[説明]タブが自動的にアクティブになります。パッケージサイズ、インストールメディア、および他の技術的な詳細に関する情報を表示するには、[Technical Data (技術的なデータ)]を選択します。提供および要求されたファイルに関する情報は、[Dependencies (依存関係)]の中にあります。利用可能なバージョンとそのインストールソースを表示するには、[バージョン]をクリックします。

2.3.1.9 ディスクの使用状況

ソフトウェアの選択中、モジュールの左下のリソースウィンドウには、すべてのマウントされたファイルシステムの予想ディスク使用量を表示されます。配色されたバーグラフが選択ごとに上昇します。緑の状態は、十分な容量があることを示します。ディスク容量の限界に近づくと、バーの色が次第に赤くなります。インストールするパッケージを選択しすぎると、警告が表示されます。

2.3.1.10 依存関係のチェック

一部のパッケージは他のパッケージに依存しています。つまり、パッケージの一部のソフトウェアは、他のパッケージもインストールされている場合にのみ適切に動作します。一部のパッケージは、同一または類似する機能を持っています。これらのパッケージが同じシステムリソースを使用する場合は、同時にインストールしないでください(パッケージの競合)。

パッケージマネージャが起動すると、システムを検査し、インストール済みのパッケージを表示します。インストールまたは削除を行うパッケージを選択する際、パッケージマネージャは自動的に依存関係を確認し、必要な他のパッケージを選択します(依存関係の解決)。競合するパッケージを選択または選択解除した場合、パッケージマネージャは競合を示し、問題を解決するための提案を行います(競合の解決)。

[依存チェック]および[自動依存チェック]は、情報ウィンドウの下部にあります。[依存チェック]をクリックすると、パッケージマネージャは、現在のパッケージ選択により解決していないパッケージの依存関係または競合が発生していないかどうかをチェックします。解決していない依存関係がある場合、必要となる追加のパッケージが自動的に選択されます。パッケージの競合の場合、パッケージマネージャは競合を示すダイアログを開き、問題を解決するためのさまざまなオプションを提供します。

[自動依存チェック]を有効にした場合、パッケージのステータスを変更したときに、必ず自動チェックが行われます。これは便利な機能です。パッケージ選択の整合性が永続的に監視されるためです。ただし、このプロセスはリソースを消費し、パッケージマネージャの動作が遅くなります。この理由により、デフォルトでは自動依存チェックは有効ではありません。どちらの場合でも、整合性の確認は[了解]をクリックして選択を確定した場合に実行されます。

たとえば、sendmailおよびpostfixは同時にはインストールされません。図 2.3. 「パッケージマネージャの競合管理」に、どちらをインストールするのかの決定を要求する、競合メッセージが表示されます。postfixはすでにインストールされています。選択肢としては、sendmailのインストールを無効にする、postfixを削除する、危険を承知で競合メッセージを無視する、があります。

[Warning]パッケージの競合の処理

パッケージの競合を処理する場合は、経験豊富な場合以外はYaSTの提案に従うようにお勧めします。提案を受け入れなかった場合、システムの安定性と機能性が存在する競合により失われる可能性があります。

図 2.3 パッケージマネージャの競合管理

パッケージマネージャの競合管理

2.3.1.11 -develパッケージのインストール

パッケージマネージャは、develおよびdebugパッケージを素早く簡単にインストールするのための機能を提供します。インストールされたシステム用にすべてのdevelパッケージをインストールするには、[エクストラ]+[Install All Matching — -devel Packages (すべてのマッチする-develパッケージのインストール)]を選択します。インストールされたシステム用にすべてのdebugパッケージをインストールするには、[エクストラ]+[Install All Matching — -debuginfo Packages (すべてのマッチする-debuginfoパッケージのインストール)]を選択します。

2.3.2 インストールソースの選択

いくつかのタイプの複数のインストールソースを使用できます。[インストールソース]を使用して、ソースを選択し、インストールまたは更新用に使用可能にします。起動すると、以前に登録したソースすべてのリストが表示されます。CDからの通常のインストールが終了すると、インストールCDのみがリストされます。[追加]をクリックして、このリストにある追加のソースを含めます。ソースは、CD、DVD、またはNFSおよびFTPサーバなどのネットワークソースのいずれかの可能性があります。ローカルハードディスク上のディレクトリもインストールメディアとして選択できます。詳細については、YaSTのヘルプテキストを参照してください。

登録されたソースはすべて、リストの最初の列に有効状態が表示されます。[Activate or Deactivate (有効化または無効化)]をクリックして、個々のインストールソースを有効化または無効化します。ソフトウェアパッケージのインストールまたはアップデート中に、YaSTは有効化されたインストールソースのリストから適切なエントリを選択します。[閉じる]をクリックしてモジュールを終了した時点で、現在の設定が保存され、設定モジュールの[ソフトウェアの管理]および[System Update(システム更新)]に適応されます。

2.3.3 オンラインでのソフトウェア更新

YaST Web updaterを使用して、重要なアップデートと改善をインストールします。SUSE製品の現在のパッチは、 SUSEカタログから使用できます。カタログを追加または削除するには、最上部にある[Catalog Setup (カタログ設定)]をクリックします。

[Available Updates (利用可能な更新)]でインストールするパッチを選択します。選択が終了したら、[Apply Changes (変更の適用)]をクリックします。選択されたアップデートがすべてサーバからダウンロードされ、マシンにインストールされます。接続の速度とハードウェアのパフォーマンスによっては、時間がかかる場合があります。

パッチをダウンロードおよびインストール中に、[Review History (履歴の検査)]ですべてのアクションを追跡できます。すべてのパッチのインストールが成功した後は、Webブラウザを閉じます。

ソフトウェア更新のための他の手段は、KDEおよびGNOME用の新しいZENworks updaterアプレットを用いる方法です。ZENworks updaterは新しいパッチをモニタするのに役立ちます。それはまた、素早い更新機能も提供します。詳細については、7.13項 「ソフトウェアアップデートの取得」を参照してください。

たとえば、コンピュータがプロキシサーバを経由する場合など、特別な設定が必要な場合は、コマンドラインツールのrugを使用します。このツールは2.12項 「コマンドラインからの更新」で説明されています。

2.3.4 パッチCDを使用した更新

[Patch CD Update (パッチCDによる更新)]はFTPサーバからではなく、CDからパッチをインストールします。CDを使用するほうがより速くアップデートできることが利点です。パッチCDを挿入すると、CDに保存されているすべてのパッチがダイアログに表示されます。パッチのリストから希望するパッケージを、インストール対象として選択します。モジュールは、パッチCDが存在しない場合にエラーメッセージを表示します。パッチCDを挿入してモジュールを再起動します。

2.3.5 システムのアップデート

[System Update (システムの更新)]を使用して、ご使用のシステムにインストールされているSUSE Linuxのバージョンを更新します。操作中には、ベースシステムではなく、アプリケーションソフトウェアのみをアップデートできます。ベースシステムをアップデートするには、CDなどのインストールメディアからコンピュータをブートします。YaSTのインストールモードを選択する場合は、[既存のシステムの更新]を選択します。

システムをアップデートする処理手順は、新規のインストールと類似しています。最初に、YaSTはシステムを検査し、適切なアップデートの方針を決定し、推奨ダイアログに結果を表示します。詳細を変更するには、[変更]または個々の項目をクリックします。

2.3.5.1 アップデートオプション

システムに対するアップデート方法を設定します。2つのオプションが使用可能です。

Update with Installation of New Software(新しいソフトを含むアップデート)

システム全体を最新のソフトウェアバージョンにアップデートするには、定義済みの選択グループの1つを選択します。これらの選択グループは、インストール中に用意されるものと同じです。これにより以前に存在しなかったパッケージもインストールされることが確認されます。

インストール済みパッケージのみアップデート

このオプションはシステムに既に存在するパッケージだけをアップデートします。新しい機能はインストールされません。

さらに、[Delete Outdated Packages(廃止されたパッケージの削除)]を使用して、新しいバージョンが存在しないパッケージを削除します。このオプションは、廃止されたパッケージが不必要にハードディスクの容量を使用しないように、デフォルトで事前に選択されています。

2.3.5.2 パッケージ

[パッケージ]をクリックして、パッケージマネージャを起動し、アップデートする個々のパッケージを選択または選択解除します。整合性チェックを実行すると、すべてのパッケージの競合が解決されます。パッケージマネージャの詳細な使用方法については、2.3.1項 「ソフトウェアのインストールと削除」を参照してください。

2.3.5.3 バックアップ

アップデート中に、いくつかのパッケージの設定ファイルは、新しいバージョンの設定ファイルにより置き換えられます。現在のシステムでいくつかのファイルを変更した場合、通常、パッケージマネージャは、置き換えるファイルのバックアップコピーを作成します。このダイアログを使用して、これらのバックアップの範囲を決定します。

[Important]バックアップの範囲

このバックアップにはソフトウェアは含まれません。設定ファイルだけが含まれます。

2.3.5.4 言語

システムに現在インストールされている第一言語および他の言語がここにリストされます。表示された設定の中で[言語]をクリックするか、[変更]+[言語]を使用して言語を変更します。第一言語が話されている地域に、キーボードレイアウトおよびタイムゾーンを合わせるよう選択できます。言語選択の詳細については、2.9.11項 「言語」を参照してください。

2.3.5.5 アップデートに関する重要な情報

システムのアップデートはとても複雑な処理です。各プログラムパッケージごとに、YaSTは最初にコンピュータにインストールされているバージョンを確認し、旧バージョンを新バージョンと正常に置き換えるのに必要な事柄を判断します。YaSTはまた、インストール済みパッケージ独自の設定をすべて使用するように試みます。いくつかの設定が問題の原因となる可能性があります。旧バージョンの設定では新しいプログラムのバージョンを処理できない場合があり、また、さまざまな設定の間で予期せぬ不整合が発生する可能性があるためです。

既存のバージョンが古いほど、またアップデートするパッケージの設定が標準設定から変更されているほど、アップデートで問題が発生しやすくなります。古い設定が、正常に継承されない場合もあります。この例では、再設定します。アップデートを開始する前に、既存の設定を保存してください。

2.3.6 XENのディレクトリへのインストール

[Installation into a Directory for Xen (XENのディレクトリへのインストール)]を使用して、Xenのディレクトリへパッケージをインストールします。Xenは、x86互換コンピュータの仮想コンピュータモニタ(VMM)の一つです。これにより、物理的に1台のシステム上で、1つ以上の仮想コンピュータがそれぞれ固有のOSで、すぐれたパフォーマンスで起動できるようになります。このモジュール選択後、YaSTがシステム設定を判別し、デフォルトディレクトリ、インストール手順、およびインストールするソフトウェアをリストします。[変更]をクリックして、デフォルトを編集します。[承認]をクリックして、すべての変更を確定します。変更がすべて終わったら、インストールが完了したという表示が出るまで[次へ]をクリックし続けます。[完了]をクリックしてダイアログを終了します。Xenについての詳細は、第17章 Xenによる仮想化 (↑リファレンス)を参照してください。

2.3.7 メディアのチェック

SUSE Linuxインストールメディアの使用中に問題が発生した場合、[メディアチェック]を使用してCDまたはDVDをチェックできます。メディアの問題は、独自に作成したメディアを使用する場合により発生します。SUSE Linux CDまたはDVDにエラーがないことをチェックするには、メディアをドライブに挿入してこのモジュールを実行します。[開始]をクリックすると、YaSTはメディアのMD5チェックサムをチェックします。これには少し時間がかかります。問題が検出された場合、インストール用にこのメディアを使用しないでください。