2.4 ハードウェア

新しいハードウェアは、最初にインストールされているか、ベンダが指定する方法で接続されている必要があります。プリンタやモデムなどの外部デバイスの電源をオンにして、適切なYaSTモジュールを起動します。ほとんどのデバイスは自動的にYaSTにより検出され、技術的なデータが表示されます。自動検出が失敗した場合、YaSTはデバイスのリスト(モデル、ベンダなど)を表示するので、その中から適切なデバイスを選択します。詳細については、ハードウェアに付属しているマニュアルを参照してください。

[Important]モデルの指定

使用中のモデルがデバイスリストに含まれていない場合、類似するモデルを指定します。ただし、モデルは正確に適合しなければならない場合があります。類似するモデルは互換性があるとは限らないためです。

2.4.1 Bluetooth

[Bluetooth]を使用して、Bluetoothデバイスを設定します。[Bluetoothサービスの有効化]をクリックして、設定を開始します。Bluetooth設定の詳細については、34.2.2.1項 「YaSTによるBluetoothの設定」 (↑リファレンス)を参照してください。

2.4.2 赤外線デバイス

[赤外線デバイス]を使用して、赤外線デバイスを設定します。[IrDaの開始]をクリックして、設定を開始します。赤外線デバイスの詳細については、34.3項 「赤外線データ通信」 (↑リファレンス)を参照してください。

2.4.3 CD-ROMおよびDVDドライブ

インストール中に、すべての検出されたCD-ROMドライブが、/etc/fstab内のエントリを使用して、インストール済みのシステムに統合されます。各デバイス用のサブディレクトリが/media内に作成されます。[CD-ROM Drives (CD-ROMドライブ)]を使用して、システムに追加のドライブが統合されます。

モジュールが起動すると、検出されたドライブすべてのリストが表示されます。統合するデバイスを選択し、[追加]をクリックします。[削除]を使用して、デバイスを削除します。

2.4.4 グラフィックカードとモニター

[Graphics Card and Monitor (グラフィックカードとモニタ)]を使用して、グラフィックカードとモニタを設定します。これにはSaX2インタフェースが使用され、2.13項 「SaX2」で説明してあります。

2.4.5 プリンタ

[プリンタ]を使用して、プリンタを設定します。システムにプリンタが正しく接続されると、そのプリンタは自動的に検出および設定されます。YaSTにおけるプリンタの設定の詳細については、11.4項 「プリンタの設定」 (↑リファレンス)を参照してください。

2.4.6 ハードディスクコントローラ

通常、インストール中にシステムのハードディスクコントローラが設定されます。コントローラを追加すると、[ディスクコントローラ]を使用してシステムにコントローラを統合します。既存の設定も変更できますが、通常は必要ありません。

検出されたハードディスクコントローラのリストがダイアログに表示され、特定のパラメータを使用して適切なカーネルモジュールを割り当てることができます。[モジュールのロードをテストする]を使用して現在の設定が動作することを確認してから、システムに設定を恒久的に保存します。

[Warning]ハードディスクコントローラの設定

これは経験者のための設定ツールです。適切でない設定をするとシステムがブートしなくなります。変更する場合は、テストオプションを使用してください。

2.4.7 ハードウェア情報

[ハードウェア情報]を使用して、検出されたハードウェアおよび技術データを表示します。デバイスの詳細については、任意のツリーノードをクリックします。たとえば、サポートを依頼するときに、ハードウェアに関する情報が必要な場合などに、このモジュールが特に役立ちます。

[Save to File (ファイルに保存)]をクリックして、表示されたハードウェア情報をファイルに保存します。希望するディレクトリとファイル名を選択し、[保存」をクリックしてファイルを作成します。

2.4.8 IDE DMAモード

[IDE DMAモード]を使用して、インストール済みシステムのIDEハードディスク、IDE CDまたはDVDドライブ用に、DMAモードを有効化および無効化します。このモジュールは、SCSIデバイスには影響を与えません。DMAモードは、パフォーマンスとシステム内でのデータ転送スピードを大幅に向上します。

インストール中に、現在のSUSE Linuxカーネルは自動的にハードディスク用のDMAを有効化しますが、CDドライブ用のDMAは有効化しません。すべてのドライブに対してDMAを有効化すると、CDドライブに問題が発生する場合が多いためです。DMAモジュールを使用して、ドライブに対してDMAを有効化します。ドライブが問題なくDMAモードをサポートする場合、ドライブのデータ転送率はDMAを有効化することにより向上します。

[Note]注意

DMA(ダイレクトメモリアクセス)は、プロセッサの制御を回避して、データがRAMに直接転送されることを意味します。

2.4.9 ジョイスティック

[ジョイスティック]を使用して、サウンドカードに接続されているジョイスティックを設定します。表示されるリストからジョイスティックタイプを選択します。お使いのジョイスティックがリストにない場合、[一般的なアナログジョイスティック]を選択します。ジョイスティックを選択したあとは、それが接続されていることを確認し、[テスト]をクリックして、機能をテストします。[続行]をクリックすると、YaSTは必要なファイルをインストールします。[ジョイスティックのテスト]ウィンドウが表示されたあと、ジョイスティックをすべての方向に動かし、すべてのボタンを押してテストします。すべての動きがウィンドウに表示されるはずです。設定が満足できるものであれば、[OK]をクリックしてモジュールに戻り、[完了]をクリックして設定を終了します。

USBデバイスをお持ちの場合は、この設定は必要ではありません。ジョイスティックをつなぐだけで、使用可能です。

2.4.10 キーボード配列

コンソール用にキーボードを設定するには、YaSTをテキストモードで実行し、[キーボード配列]を使用します。モジュールをクリックすると、現在のレイアウトが表示されます。他のキーボードレイアウトを選択するには、表示されたリストから、任意のレイアウトを選択します。キーボード上のキーを押すことで、[テスト]内でレイアウトをテストします。

[エキスパート設定]をクリックして、設定の微調整ができます。ここでは、[起動状態]の中で、任意の設定を選択することで、キーリピート率および遅延を調節し、起動時の状態を設定できます。[ロックするデバイス]には、スペースで区切られたデバイスのリストを入力します。これは、Scroll LockNum Lock、およびCaps Lock>の設定が適用されるデバイスです。[OK]をクリックして、微調整を終了します。最後に、すべての選択が終了したら、[承認]をクリックして、変更を有効にします。

グラフィック環境にキーボードを設定するには、グラフィカルYaSTを実行し、[キーボード配列]を選択します。グラフィカル設定については、2.13.3項 「キーボードのプロパティ」を参照してください。

2.4.11 マウスモデル

グラフィック環境でマウスを設定する際には、[マウスモデル]をクリックしてSaX2マウス設定にアクセスします。詳細については、2.13.2項 「マウスのプロパティ」を参照してください。

テキスト環境でマウスを設定するには、YaSTをテキストモードで使用します。テキストモードに入って、[ハードウェア]+[マウスモデル]を選択したあと、キーボードの矢印キーを使用して表示されたリストからお使いのマウスを選択します。その後、[承認]をクリックして、設定を保存しモジュールを終了します。

2.4.12 スキャナ

スキャナを接続し電源をオンにし、[スキャナ]を選択して設定します。サポートされるスキャナのほとんどが自動検出されます。設定するスキャナを選択し、[編集]をクリックします。ご使用のスキャナがリストされていない場合、[追加]をクリックし、手動設定ダイアログを開きます。適切なベンダおよびモデルをリストから選択し、[次へ]をクリックしてインストールを続行します。設定したスキャナを変更するには、そのスキャナを選択し、[編集]をクリックします。

スキャナが自動検出またはユーザによる選択によって決定されたあと、インストールが実行されます。[完了]をクリックしてインストールを完了します。インストールが成功すると、対応するメッセージが表示されます。インストール後にスキャナのテストをするには、スキャナに文書を入れて、[Other (その他)]+[テスト]をクリックします。

2.4.12.1 検出されないスキャナ

サポートされるスキャナだけが自動検出されます。他のネットワークホストに接続されているスキャナは検出されません。手動で設定する場合、USBスキャナ、SCSIスキャナ、およびネットワークスキャナの3種類のスキャナを区別する必要があります。

USBスキャナ

スキャナが選択された後、YaSTではUSBモジュールがロードされます。スキャナが非常に新しい場合、モジュールが自動的にロードされない可能性があります。この場合、USBモジュールを手動でロードするダイアログに自動的に表示されます。詳細については、YaSTヘルプを参照してください。

SCSIスキャナ

SCSIデバイスは、通常は検出されます。/dev/sg0などのデバイスを指定します。問題が発生した場合は、YaSTヘルプを参照してください。SCSIスキャナを接続したり切断したりする際は、必ずシステムをシャットダウンする必要があります。

ネットワークスキャナ

IPアドレスまたはホスト名を入力します。ネットワークスキャナを設定するには、Databaseの記事Scanning in Linuxを参照してください(http://portal.suse.com/sdb/en/index.html、キーワードscanner)。

スキャナが検出されない場合、デバイスはサポートされていない可能性があります。ただし、サポートされているスキャナでも検出されない場合があります。その場合は、手動でスキャナを選択して続行します。ベンダおよびモデルのリストに、使用中のスキャナがある場合は、選択します。ない場合は、[キャンセル]を選択します。Linuxで動作するスキャナに関する情報については、http://cdb.suse.de/およびhttp://www.sane-project.org/を参照してください。

[Warning]スキャナを手動で割り当てる

確実な場合にだけ手動でスキャナを割り当てます。適切でない選択は、ハードウェアが損傷を受ける可能性があります。

2.4.12.2 トラブルシューティング

使用中のスキャナが、次に示す理由の1つのために検出されなかった可能性があります。

  • 使用中のスキャナはサポートされていません。http://cdb.suse.de/で、Linux互換デバイスのリストを確認してください。

  • SCSIコントローラが正常にインストールされていません。

  • 使用中のSCSIポートには、終端に関連する問題があります。

  • SCSIケーブルが長すぎます。

  • 使用中のスキャナには、LinuxではサポートされていないSCSI lightコントローラがあります。

  • 使用中のスキャナに不具合があります。

[Warning]警告

SCSIスキャナは、システムの実行中に接続したり、切断しないでください。先にシステムをシャットダウンします。

2.4.13 サウンド

[サウンド]を使用して、サウンドカードを設定します。ほとんどのサウンドカードは自動検出されリストされます。設定または変更するスキャナを選択し、[編集]をクリックします。[削除]を使用して、サウンドカードを削除します。設定されたサウンドカードの既存のエントリが、/etc/modprobe.d/soundファイルで無効化されます。

[その他]をクリックしてダイアログを開き、手動でサウンドモジュールのオプションをカスタマイズします。[追加]で、追加のサウンドカードを設定します。YaSTが他のサウンドカードを検出した場合は、そのカードを選択し、[編集]を使用します。

インストールされたすべてのサウンドカードのボリュームと設定は、[完了]をクリックしたときに保存されます。ミキサー設定は/etc/asound.confファイルに保存され、ALSA設定データ は、/etc/modprobe.d/soundおよび/etc/sysconfig/hardwareファイルの最後に追加されます。

YaSTがご使用のサウンドカードを自動検出できない場合は、次の処理を実行します。

  1. [追加]をクリックして、サウンドカードのベンダおよびモデルを選択するダイアログを開きます。必要な情報については、使用中のサウンドカードのマニュアルを参照してください。ALSAによってサポートされるサウンドカードおよびその対応するサウンドモジュールの参照リストについては、/usr/share/doc/packages/alsa/cards.txtおよびhttp://www.alsa-project.org/~goemon/を参照してください。選択が終了したら、[次へ]をクリックします。

  2. [設定ダイアログ]内では、最初のセットアップ画面で設定レベルを選択します。[簡易設定]を使用すると、さらに設定処理を続行する必要はありません。またサウンドテストも実行されません。サウンドカードは自動的に設定されます。[標準の設定]を使用すると、出力するボリュームの調節ができます。またテストサウンドを再生できます。[オプション変更ありの高度な設定]を使用すると、サウンドカードのオプションを手動でカスタマイズできます。

    このダイアログでは、ジョイスティックの設定へのショートカットも用意されています。それをクリックし、次のダイアログでジョイスティックのタイプを選択します。[Next] をクリックします。

  3. [サウンドカードのボリューム]内で、サウンド設定をテストし、音量の調整を行います。ボリュームを10%程度にして、スピーカーにダメージを与えたり、耳を損傷することがないようにしてください。テストサウンドは、[テスト]をクリックすると聞くことができます。何も聞こえない場合、ボリュームを上げます。[続行]をクリックして、サウンド設定を完了します。この時点でボリューム設定が保存されます。

Creative Soundblaster LiveまたはAWEサウンドカードを使用する場合、[Install Sound Fonts (サウンドフォントのインストール)]を使用して、オリジナルのSoundblasterドライバCD-ROMから、SF2サウンドフォントをハードディスクにコピーします。サウンドフォントは、/usr/share/sfbank/creative/ディレクトリに保存されます。

MIDIファイルを再生する場合は、[シーケンサーの実行]をオンにします。この方法で、シーケンサをサポートするモジュールが、サウンドモジュールと共にロードされます。

2.4.14 テレビとラジオカード

[TVカード]を使用して、TVおよびラジオカードを設定します。使用中のカードが自動的に検出されると、リストに表示されます。その場合はカードを選択し、[編集]をクリックします。使用中のカードが検出されない場合、[追加]をクリックします。テレビカードまたはラジオカードを既に設定した場合、変更するカードを選択し、[編集]をクリックします。

自動ハードウェア検出中に、YaSTは使用中のカードに対して正しいチューナの割り当てを試みます。自信がない場合、[Default (recognized)(デフォルト(認識済み))]の設定を続けて、動作するかどうかを確認します。すべてのチャンネルを設定できない場合、[チューナーの選択]をクリックして、リストの中から正しいチューナタイプを選択します。

技術的な詳細について精通している場合は、エキスパートダイアログを使用して、テレビカードまたはラジオカードの設定ができます。このダイアログで、カーネルモジュールおよびパラメータを選択します。テレビカードドライバのパラメータもすべてチェックします。これを行うには、対応するパラメータを選択し、パラメータ行に新しい値を入力します。新しい値を[適用]をクリックして確定するか、または[リセット]をクリックしてデフォルトの値に戻します。

TVカードまたはラジオカードがインストール済みのサウンドカードに接続されている場合は、オーディオ設定を設定します。テレビカードまたはラジオカードの出力と、サウンドカードの外部オーディオ入力とをケーブルで接続します。サウンドカードを設定していない場合、2.4.13項 「サウンド」で説明されるように、[サウンドカードの設定]を選択してサウンドカードを設定します。

テレビカードまたはラジオカードにスピーカのジャックがある場合、サウンドカードを使用しないで直接スピーカを接続することもできます。サウンド機能がないテレビカードもあります。この場合オーディオの設定は必要ありません。たとえばCCDカメラ用のテレビカードなどです。

設定を編集する際には、[TVチャンネル]をクリックしてTV局を設定できます。お使いの地域に合う[TVスタンダード]および[周波数テーブル]を設定し、[チャンネルのスキャン]をクリックします。TV局のリストが表示されます。スキャンが完了したら、[OK]をクリックして、設定ダイアログに戻ります。