1.4 グラフィックス

ここでは、グラフィックス処理のためのLinuxソフトウェアソリューションについて説明します。これらのソフトウェアには、フル装備のイメージ処理ツール、強力なレンダリングおよびアニメーションプログラムだけでなく、簡単な描画アプリケーションもあります。

表 1.4 WindowsとLinuxのグラフィックスソフトウェア

タスク

Windowsアプリケーション

Linuxアプリケーション

簡単なイメージ編集

MS Paint

The GIMP、Krita

プロフェッショナルイメージ編集

Adobe Photoshop、Paint Shop Pro、Corel PhotoPaint、GIMP

The GIMP、Krita

ベクタイメージの作成

Adobe Illustrator、CorelDraw、OpenOffice.org Draw、Freehand

OpenOffice.org Draw、Inkscape、Dia

SVG編集

WebDraw、Freehand、Adobe Illustrator

Inkscape、Dia、Karbon14、Kivio

3Dイメージの作成

3D Studio MAX、Maya、POV-Ray、Blender

POV-Ray、Blender、KPovmodeler

デジタル写真の管理

カメラメーカが提供するソフトウェア

Digikam、F-Spot

スキャン

Vuescan

Vuescan、GIMP

イメージビューア

ACDSee

gwenview、gThumb、Eye of Gnome

GIMP

GIMPは、Adobe Photoshopに対するオープンソースの代替製品です。GIMPはPhotoshopと同等の機能を提供するため、プロフェッショナルのイメージ処理に適しています。GIMPにはWindowsバージョンもあります。詳細については、http://www.gimp.org/または第19章 GIMPによるグラフィックスの操作 (↑アプリケーション)を参照してください。

Krita

Kritaは、Adobe PhotoshopとThe GIMPに対するKOfficeの解答です。ピクセルベースの画像作成および編集に使用することができます。Adobe PhotoshopやThe GIMPにあるような、多くの高度な画像編集機能を備えています。詳細については、http://www.koffice.org/kritaを参照してください。

Dia

DiaはVisioに対するLinuxの同等製品を目的とするLinuxアプリケーションで、ネットワーク、UMLチャートなど、多くの特殊なダイアグラムをサポートします。エクスポートの形式には、SVG、PNG、EPSがあります。カスタムのダイアグラムタイプをサポートするには、新しい形状を特別なXML形式で指定します。Diaの詳細については、http://www.gnome.org/projects/dia/を参照してください。

Inkscape

Inkscapeは無料のSVGエディタです。Inkscapeは、Adobe Illustrator、Corel Draw、およびVisioと同様の機能とユーザインタフェースを提供します。Inkscapeには、SVGからPNGへのエクスポート、レイヤー、変換、グラデーション、オブジェクトのグループ化、およびその他の機能があります。Inkscapeの詳細については、http://www.inkscape.org/を参照してください。

Karbon14

Karbon14は、KOfficeに統合されているベクタグラフィックスアプリケーションです。詳細については、http://www.koffice.org/karbon/を参照してください。

Kivio

Kivioは、KOfficeスイートに統合されている、フローチャート用アプリケーションですVisioのユーザは、Kivioのルックアンドフィールに親しみを感じるでしょう。Kivioの詳細については、http://www.koffice.org/kivio/を参照してください。

POV-Ray

POV-Ray(Persistence of Vision Ray)トレーサを使用すると、レイトレーシングというレンダリング技術を使用して3次元のフォトリアリスティックなイメージを作成できます。POV-RayにはWindowsバージョンがあるため、このアプリケーションのWindowsユーザは容易にLinuxバージョンに切り替えることができます。POV-Rayの詳細については、http://www.povray.org/を参照してください。

Blender

Blenderは、Windows、MacOS、Linuxを含む多くのプラットフォームで使用できる強力なレンダリング/アニメーションツールです。Blenderの詳細については、http://www.blender3d.com/を参照してください。

KPovmodeler

KPovmodelerは、KDEデスクトップと統合されている、POV-Rayのフロントエンドです。KPovmodelerを使えば、POV-Rayスクリプトについての詳しい知識がなくても、分かりやすいツリービューからPOV-Ray言語への変換が行えます。ネイティブなPOV-RayスクリプトをKPovmodelerにインポートすることもできます。詳細については、http://www.kpovmodeler.orgを参照してください。

Digikam

Digikamは、KDEデスクトップ用の高機能デジタル写真管理ツールです。数回のクリックでデジタルイメージをインポートして整理できます。アルバムを作成してタグを追加すると、複数のサブディレクトリにイメージをコピーせずにWebサイトにイメージをエクスポートできます。Digikamについいての詳細は、http://digikam.sourceforge.net/Digikam-SPIP/18.4項 「Digikamの使用方法」 (↑アプリケーション)を参照してください。

f-spot

f-spotは、GNOMEデスクトップ用の、柔軟なデジタル写真管理ツールです。アルバムの作成と管理、HTMLページなどの様々なエクスポートオプションのサポート、画像アーカイブのCDへの書き込みなどが行えます。f-spotについいての詳細は、http://www.gnome.org/projects/f-spot/第17章 f-spotの使用 (↑アプリケーション)を参照してください。

Gwenview

Gwenviewは、KDE用のシンプルな画像ビューアです。フォルダツリーウィンドウとファイルリストウィンドウがあり、ファイルの階層構造内を簡単に移動できます。詳細については、http://gwenview.sourceforge.net/home/を参照してください。

gThumb

gThumbはGNOMEデスクトップ用のイメージビューア、ブラウザ、オーガナイザで、gphoto2によるデジタルイメージのインポートをサポートし、基本的な変換および修正を実行でき、一定の分類規則に従ってイメージにタグを付けてアルバムを作成できます。gThumbの詳細については、http://gthumb.sourceforge.net/を参照してください。

Eye of Gnome (eog)

Eye of Gnomeは、GNOME Officeスイートに含まれている画像ビューアアプリケーションです。詳細については、http://www.gnome.org/gnome-office/eog.shtmlを参照してください。