1.5 インストールプロセスのモニタ

インストールプロセスをリモートにモニタするには、いくつかの方法があります。インストールのためのブートで、適切なブートオプションを選択すれば、VNCまたはSSHを使って、リモートのワークスレーションからインストールとシステム設定を制御することができます。

1.5.1 VNCによるインストール

VNCビューアソフトウェアを使えば、事実上どのオペレーティングシステムからでも、SUSE Linuxのインストールをリモートに制御することができます。このセクションでは、VNCビューアアプリケーションまたはWebブラウザを使うセットアップについて説明します。

1.5.1.1 VNCによるインストールの準備

VNCによるインストールを準備するために、インストールターゲット上で行う必要のあることは、インストールのための初期ブートで適切なブートオプションを選択することだけです(1.4.3項 「カスタムのブートオプションを使用する」を参照)。ターゲットシステムはテキストベースの環境にブートして、VNCクライアントがインストールプログラムに接続するのを待ちます。

インストールプログラムは、インストーラに接続するために必要なIPアドレスとディスプレイ番号をアナウンスします。ターゲットシステムに物理的にアクセスしている場合には、この情報はシステムがインストールのためにブートした直後に表示されます。VNCソフトウェアが要求してきたときにこのデータを入力し、VNCパスワードを入力してください。

インストールターゲットはOpenSLPによってアナウンスを行うので、ネットワークセットアップ、およびすべてのマシンがOpenSLPをサポートしていれば、物理的にアクセスしなくても、SLPブラウザによってインストールターゲットのアドレス情報を取得できます。

  1. KDEのファイルおよびWebブラウザであるKonquerorを起動します。

  2. 場所バーにservice://yast.installation.suseと入力します。

    ターゲットシステムは、Konquerorの画面にアイコンとして表示されます。このアイコンをクリックすると、KDEのVNCビューアが起動するので、その中でインストールを実行できますまたは、使用しているVNCビューアソフトウェアを、インストールの開始時に表示されたIPアドレスの後に:1を付けて実行することもできます。

1.5.1.2 インストールプログラムへの接続

基本的には、VNCサーバ(この場合はインストールターゲット)に接続するには2通りの方法があります。任意のオペレーティングシステムで独立したVNCビューアアプリケーションを起動することもできますし、Java対応のWebブラウザを使って接続することもできます。

VNCを使えば、Linuxシステムのインストールを、他のLinux、Windows、Mac OSなど、他の任意のオペレーティングシステムから制御できます。

Linuxマシンでは、tightvncパッケージがインストールされていることを確認してください。Windowsマシンでは、このソフトウェアのWindows移植版をインストールしてください。これは、TightVNCのホームページから入手できます(http://www.tightvnc.com/download.html)。

ターゲットマシンで動作しているインストールプログラムに接続するには、以下の手順に従います。

  1. VNCビューアを起動します。

  2. SLPブラウザ、またはインストールプログラム自体から提供された、インストールターゲットのIPアドレスとディスプレイ番号を入力します。

    ip_address:display_number 

    デスクトップにウインドウが開き、その中に、通常のローカルインストールの場合と同様に、YaSTの画面が表示されます。

インストールプログラムに接続するためにWebブラウザを使えば、VNCソフトウェアや、基になるオペレーティングシステムに依存しなくてすみます。ブラウザアプリケーションでJavaのサポートが有効になっているものであれば、Linuxシステムのインストールのために、どのブラウザでも使用できます(Firefox、Internet Explorer、Konqueror、 Operaなど)。

VNCによるインストールを実行する場合、以下の手順に従います。

  1. 使用しているWebブラウザを起動します。

  2. アドレスに以下のように入力します。

    http://ip_address_of_target:5801
  3. 要求されたときにはVNCパスワードを入力します。ブラウザウィンドウに、通常のローカルインストールの場合のように、YaSTの画面が表示されます。

1.5.2 SSHによるインストール

SSHを使えば、任意のSSHクライアントソフトウェアによって、Linuxマシンのインストールを制御することができます。

1.5.2.1 SSHによるインストールの準備

ソフトウェアパッケージ(LinuxではOpenSSH、WindowsではPuTTY)のインストールの他に、SSHによるインストールのために適切なブートオプションを渡す必要があります。詳細については、1.4.3項 「カスタムのブートオプションを使用する」を参照してください。OpenSSHは、SUSE Linuxベースのオペレーティングシステムであれば、デフォルトでインストールされています。

1.5.2.2 インストールプログラムへの接続

  1. インストールターゲットのIPアドレスを取得します。

    ターゲットマシンに物理的にアクセスできる場合には、初期ブート後のコンソールにインストールプログラムが表示するIPアドレスを記録してください。または、DHCPサーバ設定によって特定のホストに割り当てられたIPアドレスを調べてください。

  2. コマンドラインで次のコマンドを入力します。

     ssh -X root@ip_address_of_target

    ip_address_of_targetは、ターゲットの実際のIPアドレスで置き換えてください。

  3. ユーザ名を要求されたら、rootと入力します。

  4. パスワードを要求されたら、SSHのブートオプションで設定したパスワードを入力します。

    正しく認証されると、インストールターゲットのコマンドプロンプトが表示されます。

  5. yastと入力して、インストールプログラムを起動します。

    第1章 YaSTによるインストール (↑起動)で説明されているように、ウィンドウが開いて、通常のYaSTの画面が表示されます。