18.5 NetworkManagerを使用したネットワーク接続の管理

NetworkManagerは、モバイルワークステーションに理想的なソリューションです。NetworkManagerを使用すると、移動時のネットワーク間の切り替えおよびネットワークインタフェースの設定について心配する必要がなくなります。NetworkManagerは、自動的に既知のWLANネットワークに接続できます。2つ以上の接続がある場合は、速い方に接続します。

[Note]NetworkManagerとSCPM

SCPMもネットワーク設定を変更する場合、NetworkManagerをSCPMとともに使用しないでください。SCPMとNetworkManagerを同時に使用する場合は、SCPM設定でネットワークリソースを無効にします。

NetworkManagerは、以下の場合には適していません。

18.5.1 NetworkManagerの設定

NetworkManagerを起動するには、ネットワークデバイスのYaSTモジュールでNetworkManagerを有効にします。NetworkManagerは、標準のネットワーク設定を必要としないため、YaST設定は無効になります。NetworkManagerは使用可能なネットワークで最適なものを自動的に選択しますが、既知のネットワークにのみ自動的に接続できます。ネットワークへの最初の接続の際は、NetworkManagerアプレットを使用します。ネットワークが、名前、パスワードまたは暗号化キーなど追加の情報を必要とする場合、NetworkManagerはこれらの情報を入力するように指示します。

KDEとGNOMEの両方とも、独自のNetworkManager用アプレットを持ちます。適切なアプレットが、デスクトップ環境で自動的に起動します。その後、このアプレットはシステムトレイ内にアイコンで表示されます。両アプレットの機能は類似していますが、インタフェースは異なります。また、標準のシステムトレイサポートのある他のグラフィカル環境でも使用できます。

18.5.1.1 KNetworkManagerアプレット

KNetworkManagerは、NetworkManager制御用のKDEアプレットです。このアプレットが実行していない場合は、knetworkmanagerコマンドを使用して起動します。実行している場合、青色の地球アイコンがシステムトレイ内に表示されます。このアイコンを右クリックして、ネットワーク接続管理用の各種コマンドのあるKNetworkManagerメニューを開きます。

このメニューには、使用可能な有線と無線、両方のネットワーク接続が含まれています。これらの接続上にマウスカーソルを置くと、その詳細が表示されます。現在使用されている接続は、メニュー内でチェックマークが付きます。無線ネットワークの信号強度もメニューに表示されます。暗号化された無線ネットワークには、青色のロックアイコンが付きます。暗号化されたネットワークに接続するには、メニューから選択します。表示されるダイアログで、ネットワークkが使用する[暗号化]のタイプを選択し、適切な[パスフレーズ]または[キー]を入力します。

ESSID (サービスセット識別子)をブロードキャストしないため動的に検出されないネットワークに接続するには、[ 他のワイヤレスネットワークへの接続]を選択します。表示されるダイアログで、ESSIDを入力し、必要に応じて暗号化パラメータを設定します。

ダイヤルアップ接続にアクセスするには、[ダイアルアップ接続]を選択します。ダイヤルアップ接続がすでに定義されている場合は、使用する接続をクリックして接続を開始します。[ダイアルアップ接続の設定]はYaSTを開きます。YaSTで新規のダイヤルアップ接続を定義できます。

アクティブなネットワーク接続を無効にするには、[KNetworkManager]メニューで[オプション]+[ オフラインモードへの切り替え]の順に選択します。接続を再度有効にするには、[オプション]+[ オンラインモードへの切り替え]の順に選択します。無線ネットワーク接続を無効にするには、[KNetworkManager]メニューで[オプション]+[ ワイヤレスの無効化]の順に選択します。無線接続を再度有効にするには、[オプション]+[ ワイヤレスの有効化]の順に選択します。ネットワーキングを有効にするには数秒かかります。

18.5.1.2 GNOME NetworkManagerアプレット

GNOMEも独自のNetworkManager用アプレットを持ちます。このアプレットが実行していない場合は、nm-appletコマンドを使用して起動します。実行している場合、アイコンがシステムトレイ内に表示されます。アイコンが表示されるかどうかは、ネットワーク接続の状態に依存します。アイコンの意味が不明な場合は、マウスカーソルをアイコン上に置くと説明が表示されます。

アプレットアイコンで左クリックすると、使用可能なネットワークがメニューに表示されます。現在使用されている接続は、メニュー内でチェックマークが付きます。無線ネットワークの信号強度もメニューに表示されます。暗号化された無線ネットワークには、シールドアイコンが付きます。暗号化されたネットワークに接続するには、メニューから選択します。表示されるダイアログで、ネットワークkが使用する[暗号化]のタイプを選択し、適切な[パスフレーズ]または[キー]を入力します。

ESSID (サービスセット識別子)をブロードキャストしないため動的に検出されないネットワークに接続するには、アイコンを左クリックし、[他のワイヤレスネットワークへの接続]を選択します。表示されるダイアログで、ESSIDを入力し、必要に応じて暗号化パラメータを設定します。

ネットワーキングを無効にするには、アプレットアイコンで右クリックし、[Enable Networking]のチェックを外します。無線ネットワーキングを無効にするには、アプレットアイコンで右クリックし、[ワイヤレスの有効化]のチェックを外します。

現在の接続に関する情報(使用されるインタフェース、IPアドレス、ハードウェアアドレスなど)を取得するには、アプレットアイコンを右クリックして、メニューから[接続情報]を選択します。

18.5.2 関連情報

NetworkManagerおよびD-BUSの詳細は、以下のWebサイトとディレクトリにあります。