14.4 OpenGL - 3D 設定

14.4.1 ハードウェアサポート

SUSE Linuxには、3Dハードウェアのサポート用に複数のOpenGLドライバが用意されています。 表 14.3. 「サポートされている3Dハードウェア」で、概要を説明します。

表 14.3 サポートされている3Dハードウェア

OpenGLドライバ

サポートされているハードウェア

nVidia

nVidia Chips:いつくかのレガシーチップセット(GeForce2以前)以外はすべて

DRI

Intel i810/i815/i830M、

Intel 845G/852GM/855GM/865G/915G、915GM/945G

Matrox G200/G400/G450/G550、

ATI Rage 128(Pro)/Radeon (9250まで)

初めてYaSTを使用してインストールしている場合には、インストール時にYaSTが3Dサポートを検出すると、3Dアクセラレーションをアクティブにすることができます。nVidiaグラフィックチップの場合は、nVidiaドライバを最初にインストールする必要があります。そのためには、YOU ( Online Update)でnVidiaドライバパッチを選択します。ライセンス上の制限により、nVidiaドライバはディストリビューションには含まれていません。

システムをアップデートする場合は、3Dハードウェアサポートを設定する手順が異なります。手順は、使用するOpenGLドライバによって異なります。次のセクションでさらに詳しく説明します。

14.4.2 OpenGLドライバ

nVidiaとDRIのOpenGLドライバは、SaX2で簡単に設定できます。nVidiaアダプタの場合は、nVidiaドライバを最初にインストールする必要があります。コマンド3Ddiagを入力し、nVidiaまたはDRIの設定が正しいかどうか検査します。

セキュリティ上の理由から、グループvideoに属しているユーザのみに、3Dハードウェアに対するアクセスが許可されています。そのため、すべてのローカルユーザを、このグループにメンバーとして所属させます。videoグループに属していない場合は、OpenGLアプリケーションに対してOpenGLドライバの低速なsoftware rendering fallback (ソフトウェアレンダリング代替機能)が使用されます。コマンドidを使用して、現在のユーザがvideoグループに属しているかどうか検査します。属していない場合は、を使用してそのユーザをグループに追加します。

14.4.3 診断ツール3Ddiag

診断ツール3Ddiagを使用すると、SUSE Linuxにおける3D設定を検証できます。3Ddiagは、ターミナルから起動する必要があるコマンドラインツールです。3Ddiag -hを入力すると、3Ddiagで使用可能なオプションをリストできます。

設定を検証するために、このツールで、3Dサポートに必要なパッケージがインストールされており、正しいOpenGLライブラリとGLX拡張機能が使用されているかどうかがチェックされます。エラーメッセージが表示された場合は、3Ddiagの指示に従います。すべての設定が正しければ、画面上に表示されるのは完了メッセージのみです。

14.4.4 OpenGLテストユーティリティ

OpenGLをテストするには、プログラムglxgearsと、tuxracerおよびarmagetronのようなゲーム(両者のパッケージ名は同じ)が役に立ちます。3Dサポートがアクティブになっている場合、比較的新しいコンピュータ上ではそれらのゲームをスムーズに実行できるはずです。3Dサポートがないと、それらのゲームは非常に遅くなります(コマ送り状態)。glxinfo コマンドを使用して、3D がアクティブであることを確認します。 アクティブであれば、direct rendering:Yesと表示されます。

14.4.5 トラブルシューティング

OpenGL 3Dのテスト結果が良くない場合(ゲームがスムーズに実行できない場合)は、3Ddiagを使用して、設定に(エラーメッセージ中に)エラーがないか確認します。エラーを訂正しても状況が変わらない場合、あるいは、エラーメッセージが表示されない場合は、のログファイルを参照してください。

多くの場合、のログファイル/var/log/Xorg.0.logの中に、DRI is disabledという行が見つかります。正確な原因は、ログファイルを厳密に調べない限り見つかりません。この作業にはある程度の経験が必要になります。

この場合には、3Ddiagですでにエラーが検出されているため、設定エラーは存在しません。そのため、この時点での唯一の選択肢は、DRIドライバのsoftware rendering fallback (ソフトウェアレンダリング代替機能)を使用することです。これは、3Dハードウェアサポートを提供していません。OpenGLの表示エラーが発生したり、OpenGLが不安定な場合にも、3Dサポートを使用することはできません。SaX2を使用して、3Dサポートを完全に使用不可能にします。

14.4.6 インストールのサポート

DRIドライバのsoftware rendering fallback (ソフトウェアレンダリング代替機能)を除き、LinuxにおけるいくつかのOpenGLドライバはいまだ開発段階にあり、実験段階のドライバであると見なす必要があります。Linux用の3Dハードウェアアクセラレーションに対する要望が多いため、このドライバは、ディストリビューションに含まれています。いくつかのOpenGLドライバが実験的な段階にあることを考慮すると、3Dハードウェアアクセラレーションに関するインストールのサポートも提供できず、関連する問題に対する支援も行えません。グラフィカルユーザインタフェース(X Window System)の基本設定には、3Dハードウェアアクセラレーションの設定は含まれていません。3Dハードウェアアクセラレーションで問題が発生した場合は、3Dサポートを完全に使用不可にすることをお勧めします。

14.4.7 関連資料

詳細については、/usr/X11R6/lib/X11/docにあるREADMEファイルを参照してください。nvidiaドライバのインストールの詳細については、http://www.suse.de/~sndirsch/nvidia-installer-HOWTO.htmlを参照してください。