第4章 KPilotによるハンドヘルドコンピュータの同期

目次

4.1. KPilotが使用するコンジット
4.2. ハンドヘルド接続の設定
4.3. KAddressBookコンジットの設定
4.4. タスク(to-do)アイテムとイベントの管理
4.5. KPilotの使用

概要

ハンドヘルドコンピュータは、スケジュール、To-doリスト、メモなどをどこにでも持ち歩くユーザの間に広く普及しています。多くの場合、ユーザはデスクトップとポータブルデバイスの両方で同じデータを使用することを求めます。そこで役に立つのがKPilotです。これは、ハンドヘルドのデータをKontactの構成要素であるKAddressBook、KOrganizer、KNotesなどのKDEアプリケーションと同期するためのツールです。

KPilotの主な目的は、ハンドヘルドコンピュータのアプリケーションとそれに対応するKDEアプリケーション間のデータの共有です。KPilotには、メモビューア、アドレスビューア、およびファイルインストーラが組み込まれていますが、これらはKPilot環境以外では使用できません。しかしファイルインストーラを除いて、すべての機能は、別の独立したKDEアプリケーションで実現できます。

KPilotは、ハンドヘルドと別のデスクトッププログラム間の通信をコンジットによって処理しています。KPilot自体は、2つのコンピュータデバイス間のデータ交換を監視するプログラムです。ハンドヘルドの特定の機能をデスクトップコンピュータで使用するには、対応するコンジットを有効にして設定する必要があります。ほとんどの場合、コンジットは特定のKDEプログラムとの連携を前提に設計されているので、一般に、他のデスクトップアプリケーションでは使用できません。

時間同期コンジットは、ユーザが表示できるプログラムを持たない点で特殊です。これは同期操作のたびにバックグラウンドでアクティブ化されますが、ネットワークタイムサーバを使用して時間のずれを修正するコンピュータ上でしか有効化できません。

同期を開始すると、コンジットが次々にアクティブ化され、データ転送を実行します。次の2とおりの同期方法があります。HotSync操作は、コンジットが有効化されているデータのみを同期させるのに対し、バックアップ操作はハンドヘルド上に格納されているすべてのデータの完全バックアップを実行します。

中には同期操作時に一定のファイルを開くコンジットもあるので、操作時には対応するプログラムを終了しておく必要があります。特に、KOrganizerは同期操作中には実行しないでください。


4.1 KPilotが使用するコンジット

KPilotで使用できるコンジットを有効化して設定するには、[設定]、+[KPilotを設定]の順に選択します。以下では、いくつかの重要なコンジットを紹介します。

アドレス帳

このコンジットは、ハンドヘルドのアドレス帳とのデータ交換を処理します。この連絡先を管理するKDEの対応アプリケーションはKAddressBookです。これは、メインメニューまたはkaddressbookコマンドを使用して起動します。

KNotes/Memos

このコンジットは、KNotesで作成したメモをハンドヘルドのメモアプリケーションに転送します。このKDEアプリケーションは、メインメニューまたはknotesコマンドを使用して起動します。

Calendar (KOrganizer)

このコンジットは、ハンドヘルドの予定(イベント)を同期します。これに対応するKDEアプリケーションはKOrganizerです。

ToDos (KOrganizer)

このコンジットは、タスク(to-do)アイテムを同期します。これに対応するKDEアプリケーションはKOrganizerです。

時刻の同期

このコンジットを有効化すると、同期操作時にハンドヘルドのクロックがデスクトップコンピュータのクロックに合わせて調整されます。これは、デスクトップコンピュータ自体のクロックが、タイムサーバによって頻繁に修正されている場合のみお勧めします。

図 4.1 利用可能なコンジットが表示された設定ダイアログ

利用可能なコンジットが表示された設定ダイアログ