第13章 Linuxのファイルシステム

目次

13.1. 用語
13.2. Linuxの主要なファイルシステム
13.3. サポートされている他のいくつかのファイルシステム
13.4. Linux環境での大規模ファイルサポート
13.5. 関連情報

概要

Linuxは、互いに異なる多数のファイルシステムをサポートしています。この章では、非常に一般的な Linux ファイルシステムの短い概要を紹介し、それらの設計の概念、利点、および適用分野について説明します。Linux環境でのLFS (Large File Support、大規模ファイルのサポート)に関する詳細情報も説明します。


13.1 用語

メタデータ(metadata)

ファイルシステムの内部にあるデータ構造で、ディスク上にあるすべてのデータが適切に編成され、アクセス可能であることを保証します。本質的には、「データに関するデータ」です。ほぼすべてのファイルシステムが、メタデータからなる独自の構造を採用していますが、各ファイルシステムが互いに異なるパフォーマンス特性を示すのは、それが1つの理由になっています。メタデータが破損しないよう維持するのは、非常に重要なことです。もし破損した場合、ファイルシステム内にあるすべてのデータがアクセス不能になる可能性があるからです。

inode

inodeには、サイズ、リンクの数、ファイルの内容を実際に格納しているディスクブロックへのポインタ、作成された日時、変更された日時、およびアクセスされた日時など、ファイルに関するさまざまな情報が記録されています。

ジャーナル(journal)

ファイルシステムの用語では、ジャーナルとはディスク上に存在する構造であり、ファイルシステムのメタデータに対して加えられた変更を記録するためにファイルシステムが格納するさまざまなログを保持しています。ジャーナル機能は、Linuxシステムの回復時間を大幅に短縮します。システム起動時に、ファイルシステム全体をチェックする冗長な検索プロセスを不要にするからです。ただし、それはジャーナルが再現できる場合に限定されます。